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釣行記13 由良  大ウド(2日目)
2002年 11月17日(日) 曇りのち晴れ 旧13日 中潮 朝釣り
前日の欲求不満を解消すべく由良に出かけました。この日は日曜日で釣り客てんこ盛り、満船状態。最初は釣り仲間とダイキチバエに上がっていたのですが、前日不覚にも1.75号をとばされたので、他の2人が敵討ちに行って来いと!ダイキチバエから見て左側に大ウドがあるのですが、昨日やっていたポイントの横が空いている・・。
それなら、いちゃるかーと。2日連続大ウドへ。

前日のデータがあるので仕掛け作り、棚に迷うことはありません。だいたいグレが見え始めるのも弁当船前というのも一緒。ただこの日は日が照り始めるのが遅く、水温が上がらなかったためか、食いが一段と渋く、さらに苦労しました。特に合わせが!

さて合わせについてですが、去年の夏くらいから超遅合わせを心がけています。特に口太の時は。昨日の途中からアタリウキを付けてアタリを拾っていたのですが今日はさらに渋く、さらに小さなアタリウキが必要でした。

そのアタリとは・・・。

Bとか2Bのウキでは話になりません、ゼロウキでもだめでしょう。ウキを沈めた状態だと魚は抵抗なく食っていくと思ったら大間違い!と、おもっています。ウキ自体の重さ、重量、質量が抵抗となるのです。浮力はゼロでも止まった状態から動かすときには力がいります。その力は重さに関係し、魚に違和感をあたえます。また、水の抵抗も考慮すべきです。よって、ウキは軽くて抵抗の少ない形態がいいのです。
そういうアタリウキをゼロ調整して使っていて、出るアタリが

 ”ジワーっと沈んで途中で浮いてくる”   

です。エサ離すんです。
エサ取りのキツ、アイゴ、ブダイ、カワハギはこのくらい小さなウキを使っていると

 ”ピュンー”  

と入っていってイチコロです。
周りのは10人くらい上がっていましたがかけている魚はほとんどエサ取りでした。こいつらのアタリなら少々デカ目のウキでも沈めてくれますからアタリがとれるのです。”ジワーっと沈んで途中で浮いてくる”で仕掛けを回収するとサシエは咬んだ跡がある、一部かじられている、頭だけない、全く触ったような跡がない、です。これらは口太グレがくわえた跡の可能性がたかいです。

どこかの雑誌の水中写真で口太がオキアミをくわえて泳いでいる写真を見ましたが、本当に口先にちょこんとくわえているだけなんです。これなんです。この状態から口先に針の堅さがわかると離す、糸の抵抗を感じると離す。はずです。
そして、抵抗なくある程度深くまで持っていけたら初めて口の中にいれるようです。前回も言いましたが魚も潮や状態により無警戒に飲み込むときがあるようで、そのときには早合わせしても飲まれていることがよくあります。
グレが口にくわえて持っていっているときはいくら合わせてもダメですね。グレ釣り師ならわかりますよね、オキアミの背中だけかじられたり頭だけとられていたり、このくわえ方の時に合わせても針先が口に刺さりようがないですよね。だから、合わせるタイミングは、

 ”ジワーーー、沈んでるーーー、持って行ってるーーー(糸をちょっと送り出す)、
ウキが見えなくなったかなーーー、1・2・3、よし!” 

 です。
前日もこの日も、このくらいのタイミングでないと針掛かりしませんでした。ちょっと魚の活性がよくなってアタリの早さが早くなってきても、すこし早合わせしたらスカ食いましたもん。ほんとうに、もう!

やっとアタリのタイミングをつかんでも今度は合わせです。横で釣っていたにーちゃんたちは”ビュン!”って風を切るほどの合わせをくれていましたが、かかるのはエサ取りだけです。こんな豪快な合わせ方をついこの前まで僕もしていました。竿が進化して反発力が強くなりアユ竿並になってきています。その反発力で豪快に合わせたら固定ウキや鉛が針元までずれています。グレが口先にサシエをくわえているときにこんな合わせをくれてやったら、ほぼ100%はずれます。だってシャクっているようなモノじゃないですか!掛かる気がしません。
ウキが見えなくなるまで送り込んで、竿をすぅーっと立ててみて、魚の重みを感じたとき、その時ぎゅっと力を入れて合わせろいれる。です。異論、反論ありましょうが、少なくともこの2日間、この合わせ方じゃなければグレはかかりませんでした。条件により豪快合わせでもかかるときはありますし、今までは僕も豪快合わせの方が多かったですから・・。

釣行記12.13で書いてきたことを全部出来てやっとグレを1匹釣り上げることができる。
結構しんどいですが、釣れたのではなく釣った感じがしました。
この日は5匹のグレをあげましたが、エサ取りは2匹しか釣っていません。同じ磯に上がっていた他の10人はエサ取りのアイゴ、キツ、ハゲ、バンドウ、ブダイこそ結構かけていましたがグレは2匹ほどしか見ていませんし船中5匹も上げたのは僕だけだったみたいです。一日集中してグレ釣りをして5匹でしたが、同じくらい集中して釣っていた人は見た限りはいませんでしたし、現に釣果として表れました。たった5匹でしたが日頃確認したかったことが確かめられましたので充実した釣行になりました。
でも、こんなことでは鼻で笑われるのです。僕の周りにはとんでもない技術や才能を持ち合わせた人がたくさんいるのです。かないません・・・。

苦労した甲斐があったと思うのは、このとき!




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