最近よく思うのですが、年々グレの喰い方は渋く当たりも小さくなっているような気がします。まあ、警戒心が強く用心深いやつが生き残り、さっさと餌を飲み込んでしまうやつは自然淘汰されていなくなっていく。(自然淘汰っていうのも変ですね、じゃ、釣り人による人工淘汰か?)しぶといやつの遺伝子が受け継がれ、そのなかでも出来の悪いやつは釣り人に釣られていく・・。
まあ、沖にでている間に警戒心がうすれることもあるだろうし、潮の具合でお腹が減ることもあるだろう、産卵前ではがっつくこともあるだろう。そんなタイミングに合えば大釣りすることもあるかもしれない。ぱちっと喰うときは喰うが、そのチャンスもすくなくなってきている気がする。
さて、今回は由良が喰っているとの情報で行って来ました。渡船屋さんは古川渡船さんです。若い船頭さんでとっても優しく、親切な方です。
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| 出港前 | ふるかわ丸 |
釣り場は大ウドです。北〜北西の陰になりやすく、寒グレにはもってこいです。
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小猿、地釣、沖釣 | 大猿です。 |
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| 今回の釣り座はここ、ウドの横です。 | 釣り場はかなり広く、10人くらい入れます。 |
今日は風も波もなく、釣りの条件としては大変よかったので技を磨きました。 足下に撒き餌を打つと餌取りがでてきます。ウスバ、ハゲ、キツ、黄色いやつ。でも、グレはみえません。この状態からスタートです。まずは2Bウキと2号ハリスで狙います。ウキは当然浮力をなくした方がいいので浮かず沈まず、波に上下しにくいように調節します。ベストは海面下にわずかに浮かんでいる状態ですね。 刻々と変わる条件に合わせて鉛を打ったり外したりするのは当然のこととして、これを怠るのは貧果を意味します。 餌とともに沈むようマイナスに調整したり、引かれ潮に入り込むよう若干浮力を残して潮目までは浮いているように、激流の中を沈めるためや真鯛釣りのために深く沈めたり、自由自在にあやつれるようにならないと・・僕はまだ出来ません。
餌取りに刺し餌はとられるもの当たりはなく、1時間程経過したとき撒き餌に餌取りが群がるその下にグレの姿がちらほら見えだしました。魚の動き、種類、棚を見るときにサングラスは必需品ですね。さらにつばの広い帽子も絶対いります。なければ話になりません。 グレの姿が見えたので棚は1.5ヒロから2ヒロの間を調整することにしました。棚もシビアな時には10cm単位ですし、これも怠ると即釣果につながります。
さてこの状態から餌取りをかわしてグレを拾います。 餌取りのかわし方は、基本的なところで分離攻撃ですね。とにかく、距離をおいて撒き餌を打ちます。足下と沖、右に左、瀬のこっち側とあちら側、そして結構使えるのが潮目を境にする撒き餌。潮目を境に臭いは届きませんし視覚的にも反射で見えにくくなっているはずです。そしてグレは潮目境をまたいで来ますが、小さい餌取りはやってきません。条件により使い分けます。
餌取りの分離攻撃ができたとしても、仕掛けを投入する撒き餌に餌取りがいなくてグレばかりってことなんかありません。そんな状況で役に立つのがカウンター攻撃です。
撒き餌が沈んでいくとある一定の水深、または時間にならないとグレが撒き餌につかないことが多くないですか?
そりゃ、食いが立っているときには棚関係なく餌を追っていることはありますが、大半の時間はある一定の深さにならないと撒き餌につかないことがおおいです。また、前に撒いた撒き餌につられて潮下に移動していたり、磯際の隠れ家に戻っていることが多いので、新たに撒いた撒き餌に付くまで移動時間がかかります。その移動時間の間、サシエを海中に漂わせるのは餌取りにとられる確率が高くなることを意味します。そのため魚の動きを観察してグレが撒き餌に付く少し前にサシエを入れ、棚がとれた瞬
間に魚がつっこんでくるのが理想です。
このカウンター攻撃、どこがカウンターなのかと言うと・・実は水平と垂直があるのです。足下が壁になっている磯際に撒き餌を打つと下から魚がわき上がってきて餌を拾うことがよくあります。観察するとある一定の棚に達した餌のみ口にして反転して潜っていきます。これを食わせるには棚を正確にとって(それこそ10cm単位で)魚がわき上がってくるタイミングを計ってサシエを投入、反転して戻っていくときにアタリが出るように、合わせるようにします。迎え撃ちですね。これを魚が横移動して搾餌しているときに応用したものが水平カウンター攻撃です。
このカウンター攻撃のメリットは餌取りにやられる確率が低くなることとアタリがきれいに出やすいということですね。
仕掛けの投入も餌の流れ具合潮の流れと仕掛けの沈降スピードを考慮して潮上に投入します。魚が撒き餌に付くまでの間、仕掛けを投入せず待っているわけですから、その差を補正するためです。
撒き餌を撒いてたらそれに合わせて仕掛けを投入、撒き餌と同調させるのがセオリーでしょうけどしかし、本当に同調して流れていっているのかはなはだ怪しいものです。基本的なことですがとても難しいことだと思っています。
実際には難しく理想通りにいくのは一日釣っていて何回くらいでしょうか??技術を磨かねば!
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| さんざん苦労してやっと1匹目、でも40オーバー | 実は2人分の釣果、僕は5匹。 |
つたない技術を駆使してやっと喰わせても合わせられないんです。 アタリから合わせ
については釣行記13を御覧あれ。
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